当時、米国シカゴにある子会社であるソフトを作ることになり、東京の本社からデザイナーを派遣することになりました。
そこで立候補したのはUさんでしたが…彼はハローとサンキューが言える程度の英語力しかありませんでした。そして海外旅行にも行ったことがありません。
「大丈夫かよ~、元気でね」
と成田へ向かう彼を見送りました。
彼がシカゴへ発って3ヶ月後に出張で訪れました。
朝、現地オフィスで<誰かが買ってきた>ドーナッツを食べながら現地スタッフと談笑していました。
現地では誰かがおやつを買ってきてブレイクすることが多々あります。
日本の子会社とはいえアメリカ人8割、日本人2割くらいの構成ですのでアメリカ式なんでしょうかね!?
そこにUさんが出勤してきました。
3か月ぶりで見る彼の顔は慣れない生活で少しやつれていました。
「そういえばこないだの朝おやつはマクドナルドのハンバーガーだったよな」と誰か。
皆、大笑いです。
そのワケは...
Uさんが出勤途中で朝食を買おうとドライブスルーに寄ったんだそうです。
店員の英語が聞き取れず、すべて「YES! YES! YES!」と言っていたら、
10個以上のハンバーとかポテトを渡されたんだそうです(笑)
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それから1年後、またシカゴに出張しました。
Uさんとは仲が良いので彼のアパートで飲んでそのまま泊まらせてもらい翌日一緒に出勤しました。
そのとき、朝食を購入するためにマクドナルドのドライブスルーへ。
先の件を思い出し、自分はオーダーを手伝うつもりでいたのですが...
"Hello,How I can help you?"
"Can you give us 1 scond please,...well...okay we are ready. Could I get a checken...."
もうね、流暢にオーダーしているんですよ。
たかがマックのドライブスルーですが1年前は英語がまったくゼロからのスタートですからね!
「住んでいると何かとやらなければならないからさすがにおぼえるよ」
と彼。
アサクラさんは英検1級とか持ってるの? などと聞かれることもあるのですが、自分は英検は中学の時に学校でやらされた4級のままです(笑)
テストで出されるようなガチガチの英語って実際あまり必要性を感じない…例えるなら微分方程式とか”数学”を必死に勉強しても普段使うのはせいぜい足したり引いたりの”算数”ってのと同じ感じかな~。
かといって”通じりゃイイ”や的に<単なるコミュニケイションツール>と割り切って単語だけ覚える、っていうのもどうかと。
話す相手の外国人はロボットやPCでなく感情のある人間ですからね~。
なんていうか日本人のオトナに必要なのは受験英語ではなく外国人とお互いがきちんと分かり合えるような英語なんじゃないかなと思います。
そして必要に迫られれば英語に限らずコトバは必ず覚えられるということ。
既に社会人なのに必死に”受験英語”を勉強したり、駅前留学(笑)で外国人との雑談に高いお金を払ってる時間と余裕があるなら、ツアーでない旅やホントに留学とかした方が確実に身につくと思いますけど…あ、今はテロとかには気を付けないといけませんけどね。
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★余談1
Uさんは実はとっても有能なデザイナーさん。
たまにLINEや電話で近況報告的な会話したりしますが、最後に会ったのは約2年前に結婚式参列でお台場に行ったときですね。
息子にササッツとカブト虫の絵を描いてくれて大喜びでした。
なんてったってあの一世を風靡した○キングのデザイナーさんですからね(笑)
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★余談2
シカゴのオフィスにて。
結構出張してたんだけど何故か写真があまりないんだよな~
それだけ真面目に仕事に没頭してたのかな!?(笑)
→当時のエピソードを旅ログに1つ書いてます
「アメリカ人同士の会話を日本人が通訳って...」
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