大学生になったばかりの1986年(昭和61年)。当時バブル景気下でデザイナーズブランド(DCブランド)の洋服が異常なほど流行ってました。で、18歳のアンチャンがコムデギャルソンとかニコルとかを買って流行に乗ってみました・・・が、キャンパスではどいつもこいつも同じような格好でかぶりまくりだし、実はなんか着ていてザワザワするというかシックリこなかった感があったんだよね…
7月。バイトの給料が出てすぐにDC服を買ってきて、高円寺の6畳ワンルームアパートで独りファッションショーを開始…鏡に写ってるのは”MEN’S BIGI”って大きなロゴの入ったTシャツを今でいうドヤ顔で着ている自分。バイト代でとはいえ親から仕送りしてもらってる分際で?? オマエ、馬鹿なの? って思ったら一気に醒めたんだよね。素材が良いとか裁縫が素晴らしいとかいう本質よりも『ロゴに無駄金を払ってたんだ』って
1時間後には、まだタグのついている新作のBIGIのTシャツはもちろん、DCブランドの服はほとんど古着屋に持っていきました。オークションどころかネットなんてなかった時代だからね。レアなアイテムもあったみたいで買ったときより高く買い取ってもらったアイテムもあったり(嬉)して、そのお金は今度こそ無駄遣いにしないようにしようって思いましたね。で、上野のアメ横(雑多な雰囲気が好き)へ向かってヘインズの白Tとリーバイスの501を買いなおしたんだっけ・・・
その後、上野から秋葉原まで歩いてたとき、電気店の店先のTVに「関東地方が梅雨明け」というテロップが流れてて、ふと見あげたビルの谷間から見える空がめっちゃ青かったことを鮮明におぼえています。そのときウォークマン(←若い世代は知ってますか?)のヘッドホンからはCutting CrewのOne For The Mockingbirdが流れてたんだよね
その時、直感的におもったことがあって<このDC服を売ったお金にプラスしてバイト代をためて憧れのアメリカ行きの航空券を買おう>って。モノより経験にお金を遣おうって思ったんだよね。しばらくしてお金がたまって初海外、アメリカへ長期単独旅行にいきました。マジでいい経験でそれは就職してからもアメリカ関連のシゴトに活かせたし、なんなら今もいろいろ役に立ってるとおもいます。そのころはもちろんネットもなく携帯もなく何の情報ももたずに飛び立ったのでいろいろありましたけどね→ホンモノのロス市警に来てほしかった...(旅log別窓表示)
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